usako's handmade diary in Ho Chi Minh

アクセサリー作り・お料理・器が大好きです

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バランス 

2008/07/02
Wed. 00:43


写真は薩摩焼第十四代沈寿官先生の作品です。
昭和40年代のものです。
縁あるかたから義母が譲り受けた香炉です。

沈家はその昔薩摩藩の命を受け薩摩焼を創製し
その後400年余り一子相伝で受け継がれています。

司馬遼太郎氏の小説「故郷忘れじがたく候」
という小説の主人公になっているのが十四代寿官先生で、
私が陶芸を始めた13年程前、
小説を読んでどうしても工房を訪れてみたくなり
思い立ったら即行動、と
主人と主人の両親の4人で鹿児島へ旅行に行くこととなりました。

工房とギャラリーを見せて頂きお店の方と話していたら
「今日は先生ここにいらっしゃるので呼んで来ましょう」
と先生を呼びに行って下さいました。
まさかそんな偉い先生とお話が出来るとは思っていなかったのですが
奥から出てきて下さった先生は長い顎鬚をたくわえられ
本当に風格のある想像以上にお優しい方でした。

ギャラリーの奥でお茶を頂きながらしばらくの間お話をして下さいました。

「僕が自分の息子に何かひとつだけ残すとしたら何だと思いますか…?
 それは トンボ です」
 と先生はおっしゃいました。

トンボ とは器を作る時に幅と深さを測る為に使う道具のことで
竹の棒を縦横に組み合わせて作った竹とんぼに似た形のものです。

「器を作る時に一番大切なのはバランスの良さです。
 いくら色が綺麗でも絵付けが綺麗でも
 器の形のバランスが悪いと全くだめです。
 いつも器のバランスを考えながら作らないといけません。
 だから息子にはそれを受け継いで欲しいのです」
 とおっしゃいました。

黄金分割という縦と横の一番美しいとされる比率があります。
その比率は1:1.618…
だそうですが、これは身近なところでは
名刺の縦横に比率に適用されているそうです。
人間の視覚というのは不思議なものですね。

このお話はそれからずっと私の心の中に残り
器を作る時はもちろん、アクセサリーを作る時も
いくら綺麗な色を出しても、いくら綺麗な石を使っても
バランスが悪い作品は美しくないなあと感じます。
本当に「バランス」の良い作品を作れたらと思います。
そして人間も。
バランスがとれた人間は美しいと思います。
私はいつも心の中に美しい「トンボ」を持っていたいな、と思います。

沈寿官先生、素敵なお話を有難うございました。

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